EKR博士について
生と死に向き合った博士の一生
エリザベス・キューブラー・ロス博士<EKR博士>(1926〜2004年)は精神科医で、死と死の瞬間という分野を開拓した本「死ぬ瞬間」の著者としても知られています。博士はこのテーマにおいて最も愛され、尊敬される存在となりました。
博士はスイスのチューリッヒに三つ子の一人として生まれました。1957年にチューリッヒ大学医学部を卒業した後、1958年に渡米しました。当時勤務していたニューヨークの病院での末期の患者の扱いに博士は愕然としたのです。「彼らは避けられ、粗末にされ、だれも彼らに正直に接していなかった。」博士の同僚たちとは違い、いつも末期の患者とともにいて、彼らの心の声を聴いていました。
その後、博士は自らの経験を語る瀕死の患者についての講義を始めました。
1969年の最初の本「死ぬ瞬間」はキューブラー・ロス博士を世界的に有名にしました。
「私の当時の目標は、患者が心の奥深くの悩みを訴えることを禁じる専門家の拒否の姿勢をうち破ることだった。」と書かれています。
このテーマについて何年間も満席の聴衆に向かって話をし、20冊以上の本を書きました。「To LIve Until We Say Good-Bye」「On Children and Death」「AIDS the Ultimate Challenge and her autobiography」「The Wheel of Life」などが代表作です。本は25カ国語以上に翻訳され、また20を越える名誉博士号を受けています。
1995年に博士は脳梗塞の発作におそわれました。麻痺が残り、博士自身が死と向き合うこととなりました。このとき、博士はこのように語っています。
「私はゲートを出たのに離陸できなかった飛行機のようなものです。ゲートに戻るか、そうでなければ逃げ去ってしまいたい。」
晩年、博士はアリゾナに住み、鳥やコヨーテとともに過ごす日常を楽しみました。遺作となった「Life Lessons」は二人の死についての専門家が生きることの神秘について語られています。
「最後には生きることに関する本を書きたいと思っていました。」