騒動が落ち着いたところで、ユダヤ教の祈りと共に式は終了。
ここでKenとBarbara一家がテントの外に進み出て、お棺前方の埋葬スペースに立つと、白い大きな花が付いた白い箱(約10X15X30cm)がKenに手渡されました。
蓋を開けると、中から大きな揚羽蝶(御著書"人生は廻る輪のように"の表紙のまさにあの蝶!)が出てきたではありませんか。
エリザベス・キューブラーロス先生は、念願でいらした蝶と化して、広々とし、果てしなく青い大空へ向かって羽ばたき、飛び立っていかれました!!
実は式の始まる前、参加者にも"そっと持つように"の指示と共に小さな二等辺三角形の紙袋が配られており、かすかに動く蝶が透けて見えるのです。"これは一体どのような意味があるのだろう"と不思議な何か謎解き禅問答がこれで解け、それぞれテントの外に出て、その袋を開け、蝶を一斉に羽ばたかせました。
私の袋の中からは、茶色のまだら模様の蝶がゆっくり出てきて、しばらく私の手の平で静かにしていましたが、手先に少し水をつけて吸わせると、やがて飛び立ち、大空の中へ吸い込まれていきました………。
最後にお孫さんのSylviaとEmmaが手にしていた風船を空に放ち、いよいよ埋葬です。
既に掘られていた土の中へ、お棺がゆっくりゆっくり降ろされ、定位置に停止したところで、参加者はバラの花びらでお棺の上を覆いながら、各々の胸の中で先生の永久の国への旅立ちを祝福すると共に、御永眠、御冥福を心よりお祈り申し上げました。
青空を見上げていると、この数年間、一昨年の同時期のベッドからの転倒や、グループホームに移られてから、昨年今頃の短期緊急入院などのお苦しみが思い出され、お目にかかるたびに「もう早くその時が来て欲しい(驚くべきことに、この時先生は"死"という単語を使われたのです)」と仰っていたお声が胸に突き刺さるようで、"先生はやっとこれで苦難・苦痛から解放され、蝶となって自由自在に何処へでも何処までも飛び回られる"と、先生のお苦しみを現実に拝見・拝聴してきた者としては、正直なところ、むしろほっといたしました。
"この世でやり残したことが終わった時、最期が訪れる"とするならば、先生のやり残されたことは、何であったのだろうと、青空を眺めながら思い、又、今夜から星空の中でひときわ力強く明るく輝く星が生まれるであろう、それが先生に違いない、と思う次第でした。
翌朝午前5時、帰国の途に着く折、Scottsdaleの夜明け前の空を見上げると、予想通り、一等星の明るさの星が頭上で、まるで先生が私の進むべき道を啓示し、迷うことなく、この道を歩み続けるように先生がお導き下さっているような気がしてなりませんでした………。
(付記)
この度の報告は、エリザベス・キューブラーロス先生を尊敬する方々に、少しでも早く御葬儀に参加した者としてお伝えすることが義務であるとの思いからでございます。
従って、多少の記憶違いや、脈絡を欠く文章をお許し下さい。
又、短時間でこのホームページ作成にご協力・ご尽力下さった安原七重様に心より謝意を表します。
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EKR Center日本支部代表 堂園凉子
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